水泳は全身を使う健康的なスポーツであり、老若男女問わず楽しめる運動です。
この記事では、水泳の基本となる4つの泳ぎ方「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」の特徴や違い、上達のコツまでをやさしく解説します。
初心者でもわかりやすいように、中学生でも理解できる言葉で詳しく説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
水泳の基本!クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの違いとは?
まずは、それぞれの泳ぎ方の特徴をざっくりと知ることが大切です。どんな違いがあるのかを知ることで、自分に合った泳ぎ方を見つけやすくなります。
クロールはスピードが出やすい泳ぎ方だから
クロールは水泳の中でも最もスピードが出やすい泳ぎ方です。腕を交互に大きく回し、足でバタ足をしながら前に進みます。
顔を水に入れながら泳ぐため、息継ぎが難しく感じることもありますが、慣れてくると長く泳ぎ続けることができます。
水の抵抗を少なくしながら体をまっすぐに保つことで、効率よく速く泳ぐことができます。
競泳でも自由形として主に使われる泳ぎ方で、初心者から上級者まで多くの人に親しまれています。
平泳ぎは呼吸がしやすくゆっくり進めるから
平泳ぎはゆったりとした動きで進む泳ぎ方です。腕と足を同時に動かしながら、カエルのような動きをするのが特徴です。
顔を水面に出しやすく、呼吸がしやすいため初心者にとっては安心感があります。
スピードはあまり出ませんが、リズムよく泳ぐことで長い距離も疲れにくく泳げます。
水の中で静かに体を動かす感覚が好きな人におすすめの泳法です。
背泳ぎは背中を使いながら浮かんで泳げるから
背泳ぎは唯一、仰向けの状態で泳ぐスタイルです。背中を使って水に浮きながら、腕を交互に回して進みます。
顔が常に水の上に出ているため、息継ぎの心配が少なく初心者でも取り組みやすい泳ぎ方です。
ただし、進む方向が見えないので、真っ直ぐ泳ぐには体のバランスや感覚が必要です。
水に浮かぶことに慣れる練習にも最適な泳ぎ方といえるでしょう。
バタフライは全身を使うので一番体力が必要だから
バタフライは最も体力を使う泳ぎ方で、全身の筋肉を使って大きく体を動かします。
両腕を同時に回し、腰を使って波のようにうねるような動きで進むのが特徴です。
泳ぎのリズムや力の入れ方が難しく、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
しかし、習得すれば見た目も美しく、筋力や持久力の向上にも役立つ泳ぎ方です。
水泳初心者が覚えたいクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの特徴
初心者がそれぞれの泳法を覚えるためには、動きの特徴をしっかりと理解することが大切です。ここでは4つの泳法の基本的な特徴を見ていきましょう。
クロールは腕を交互に回して早く泳ぐ
クロールでは右手と左手を交互に大きく回しながら前に進むのが基本です。
足は常にバタバタと水を蹴っており、体はまっすぐな姿勢を保ちます。
息継ぎは横を向いて片側で行うことが多く、初めはタイミングが難しいと感じる人もいます。
速く泳ぎたい人にとっては、クロールはとても効率の良い泳法です。
平泳ぎは手と足を同時に動かして進む
平泳ぎは両手を前に出して大きく開き、足も同時にカエルのように動かすのがポイントです。
動きは比較的ゆっくりなので、水に慣れるにはちょうど良い泳法です。
手と足の動きを合わせるリズム感が必要ですが、慣れればスムーズに泳げるようになります。
体の力を抜いて、リラックスして泳ぐのがコツです。
背泳ぎは顔を水に入れずに泳げる
背泳ぎは顔を水につける必要がないので、息継ぎがとても楽です。
仰向けになり、腕を交互に回しながら進むことで、水面に体を浮かべる感覚が身につきます。
ただし、目線が上を向いているため、方向感覚がつかみにくく、壁にぶつからないよう注意が必要です。
背中の筋肉を使いながら、水にリラックスして浮かぶことを意識しましょう。
バタフライはイルカのような動きで泳ぐ
バタフライはドルフィンのように体全体を使って進む泳ぎです。
両腕を同時に前から後ろに回し、腰を上下に使って体をうねらせるように進みます。
泳ぐ動作が大きく、息継ぎのタイミングや動作の連動が難しい泳法です。
しかし、正しく泳げるようになると、力強く美しい泳ぎになります。
クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの中で最も泳ぎやすい水泳スタイルは?
泳ぎやすさは人によって感じ方が違いますが、それぞれの泳法の特徴を知ることで自分に合ったスタイルを見つけることができます。
平泳ぎは動きがゆっくりで呼吸もしやすいから
平泳ぎはゆっくりとしたリズムで泳げるため、初心者にとって非常に取り組みやすい泳法です。
顔を水から出しやすいので、息継ぎもスムーズにできます。
また、動きも分かりやすいため、泳ぎ方の基本を学ぶのにぴったりです。
安心して水に慣れたい人にはおすすめの泳ぎです。
クロールは慣れるとスムーズに進めるから
クロールは最初こそ難しく感じることがありますが、一度慣れてしまえば速くて効率の良い泳法です。
長く泳ぐことができるようになると、運動量も増え、ダイエットや体力づくりにも効果的です。
息継ぎや手足の動きのコツをつかめば、自然に楽に泳げるようになります。
スイミングスクールでも最初に教わることが多い泳ぎです。
背泳ぎは浮かびながら泳げるので安心だから
背泳ぎは常に水に浮かんでいる感覚で泳げるため、安心感があります。
仰向けで顔を出しているので息苦しさがなく、リラックスして泳ぐことができます。
特に水への恐怖心がある人には、最初のステップとして最適です。
ただし、プールの壁に近づくときは注意が必要です。
バタフライは難易度が高く初心者には不向きだから
バタフライは動きが複雑で体力も必要なため、初心者には少し難しい泳ぎ方です。
特に呼吸のタイミングや体のうねりを覚えるまでは、苦戦する人も多いです。
ただし、正しく泳げるようになると、大きな達成感が得られる泳法でもあります。
泳ぎに自信がついたら、チャレンジしてみるのもおすすめです。
クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの正しいフォームと水泳のコツ
それぞれの泳法には、それに合った正しいフォームがあります。正しいフォームを身につけることで、無駄な力を使わずに楽に泳ぐことができます。
クロールは顔を水に入れて体をまっすぐに保つ
クロールをうまく泳ぐためには、頭から足まで体を一直線に保つことが大切です。
顔は水の中に入れ、息継ぎのときだけ横を向きます。顔を上げすぎると体が沈みやすくなり、スピードが落ちます。
また、腕はできるだけ遠くから水をかくように動かすと、前に進む力が強くなります。
足はリズムよくバタ足をし、上下に小さく動かすことで安定した泳ぎになります。
平泳ぎは手足を大きく使いながらリズムよく動かす
平泳ぎでは手と足を同時に動かし、動作にメリハリをつけることが大切です。
手は胸の前でそろえて前に伸ばし、外側に大きく円を描くようにかきます。
足はかかとをお尻に近づけ、そこから外側に広げてから内側に締めて水を蹴ります。
この動きの間に、呼吸をしっかり行いましょう。一定のリズムを保つことで、安定して進めるようになります。
背泳ぎはおへそを水面に近づけて浮かぶ姿勢をとる
背泳ぎのポイントは、体をまっすぐに保ち、水面にできるだけ浮かぶことです。
おへそを上に向け、背中が水面に浮かんでいる感覚を持ちましょう。
腕は耳の横を通るように交互に回し、水を強く後ろに押します。
足のバタ足もリズムよく続けることで、ブレずに真っ直ぐ進むことができます。
バタフライは腰の動きからうねるように進む
バタフライのフォームは腰を使って体を波のように動かすことがカギです。
まず、両腕を水の中から同時に前へ出し、次に力強く水をかきます。
このとき、腰を上下に動かして体全体をしならせるようにします。
息継ぎは腕をかいた後に頭を水の上に上げて行いますが、タイミングがずれると体力を消耗しやすくなるため注意しましょう。
水泳で上達するためのクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの練習方法
泳ぎがうまくなるためには、正しい練習方法を繰り返すことがとても大切です。ここではそれぞれの泳法に合った効果的な練習法を紹介します。
クロールはビート板を使ってキック練習をする
クロールのキック練習ではビート板(浮き具)を使って足のバタ足だけを練習します。
手をビート板に置き、顔を水につけて足だけを使って進むことで、正しいキックのリズムを身につけることができます。
息継ぎの練習としては、数回キックしたら顔を横に向けて呼吸する動作を繰り返すと良いでしょう。
水に慣れると同時に、効率的なフォームも自然と身につきます。
平泳ぎは手と足のタイミングを音で覚える練習をする
平泳ぎは手足のタイミングを合わせることが最も重要です。
「ぐーっ、ぱっ、すすむ」といったようなリズムの言葉を使って動きを覚えると、感覚をつかみやすくなります。
ビート板を使って、まず足の動きだけを練習するのも効果的です。
慣れてきたら手足を同時に動かして、リズムを意識しながら泳ぎましょう。
背泳ぎは背中のラインを意識して真っすぐ進む練習をする
背泳ぎでは体の軸が曲がると真っすぐに泳げません。そのため、背中のラインを意識することが大切です。
プールの天井やラインを目安にして、まっすぐ進んでいるかを確認しましょう。
また、壁にぶつからないように、25mや50mの距離を泳ぐときはカウントを覚えておくと安全です。
腕の動きと足のバタ足のタイミングを一定にすることで、安定感が出ます。
バタフライはドルフィンキックの反復練習が効果的
バタフライをうまく泳ぐためにはドルフィンキックの習得が不可欠です。
ビート板を持った状態で腰を中心にうねるようなキックを何度も練習しましょう。
体全体を使って波のような動きを意識しながら、スムーズにキックできるようになるとフォームが安定します。
最初は短い距離から始めて、少しずつ慣れていくことが大切です。
クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライで注意したい水泳中のよくあるミス
水泳をしていると、知らず知らずのうちに間違った動きをしてしまうことがあります。ここではよくあるミスを紹介し、それを防ぐためのポイントを解説します。
クロールで息継ぎのときに顔を上げすぎる
クロールでは息継ぎのときに顔を上げすぎると、体が沈んでしまうというミスが多く見られます。
顔を水の横に軽く向けるだけで、自然に呼吸ができるようにしましょう。
また、首や肩に力が入ってしまうと、泳ぎ全体がぎこちなくなります。
リラックスした状態で、体を水平に保つことを意識してください。
平泳ぎで足がバタバタしてしまう
平泳ぎでは足の動きが雑になると、推進力が弱くなります。
足は「かかとを引き寄せ、外に広げてから閉じる」動作を意識しましょう。
焦ってバタバタすると、進む力が得られないだけでなく、無駄に疲れてしまいます。
ゆっくり正しいフォームで蹴ることが大切です。
背泳ぎで真っ直ぐ泳げず曲がってしまう
背泳ぎでは体の軸がずれることで進行方向が曲がってしまうことがあります。
特に腕の回し方が不均等だったり、キックのバランスが悪いと、方向が定まりません。
鏡のような天井やプールの線を見て、自分の位置を確認しながら泳ぐと良いです。
キックと腕の動きを左右対称に保つように心がけましょう。
バタフライで腕を無理に上げてしまいバランスを崩す
バタフライで腕を力で無理に上げてしまうと、体のバランスが崩れてしまいます。
腕は水の流れに沿って自然に動かすことが理想です。
体のうねりを使い、リズムに乗って腕を動かすことで、スムーズな動作になります。
力任せに泳がず、全身の連動を意識して練習しましょう。
水泳大会で使われるクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライのルールと特徴
水泳の大会では、それぞれの泳法に厳しいルールが設けられています。間違えると失格になってしまうこともあるため、基礎知識として覚えておきましょう。
クロールは自由形として最も使われている
クロールは自由形という種目で主に使われている泳ぎ方です。
自由形は「どんな泳法でもOK」というルールですが、最も速いクロールが一般的に使われています。
ただし、スタートやターン、ゴールでは両手でタッチする必要があるなど、一定のルールが存在します。
速さを競う競技の中心となる泳法です。
平泳ぎは手と足の動きを揃えないと失格になる
平泳ぎでは両手と両足を同時に動かすことがルールで決められています。
たとえば、片足だけで蹴ったり、手の動きがずれたりすると失格になることがあります。
ターンやゴールでは、必ず両手で同時にタッチすることも必要です。
正確なフォームを保つことが、競技では非常に重要になります。
背泳ぎは常に仰向けで泳ぐルールがある
背泳ぎでは常に仰向けの姿勢を保つことが求められます。
ターンのときだけ一時的にうつ伏せになることが許されていますが、ゴール時には仰向けに戻っている必要があります。
進行方向が見えないため、壁までの距離を感覚で判断することが重要です。
姿勢とルールを守りながら、安定した泳ぎを目指しましょう。
バタフライは両腕を同時に動かさないと失格になる
バタフライでは両腕を同時に回し、左右対称に動かすことが義務付けられています。
一方の手だけが先に動いたり、バラバラなタイミングになると失格です。
ターンやゴールでも、両手を同時にタッチする必要があります。
正確で力強い動きが求められるため、集中力も重要です。
まとめ|水泳の基本であるクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの特徴とコツをマスターしよう
4つの基本的な泳ぎ方には、それぞれに特徴とメリットがあります。まずは自分に合った泳法から始めるのが、上達への近道です。
それぞれの泳法の特徴を理解することが上達への第一歩
クロールはスピード重視、平泳ぎは安定感、背泳ぎは安心感、バタフライはパワーというように、それぞれの泳法の違いを理解することで、適した練習ができるようになります。
自分の得意な動きや、目的に合わせた泳ぎ方を選びましょう。
練習を重ねて正しいフォームを身につけることが大切
どの泳法も、正しいフォームを身につけることが最も重要です。
最初はうまくいかなくても、繰り返し練習することで自然と体が覚えていきます。
ビート板などの道具を活用しながら、効率よく練習を続けましょう。
苦手な泳ぎ方も、コツをつかめば誰でも上達できる
水泳は継続すれば誰でも上達できるスポーツです。苦手な泳ぎ方でも、少しずつ練習すれば必ずできるようになります。
「できた!」という達成感がモチベーションになり、楽しみながら続けることができます。
ぜひこの記事を参考に、水泳をもっと楽しんでください。