自然の中で家族と一緒に過ごす時間は、普段の生活では得られない貴重な体験になります。最近ではキャンプブームもあり、家族でアウトドアを楽しむ方が増えています。
でも「キャンプって難しそう…」「道具がたくさん必要なんじゃないの?」と、不安に感じる初心者の方も多いはず。
この記事では、初心者でも安心して家族キャンプを始められる方法や、おすすめのキャンプ場・持ち物リストを詳しく解説していきます。
初心者でも安心!家族向けキャンプの始め方とは?
初めてのキャンプは誰でも不安なもの。まずはハードルを下げて、失敗しないスタートを切ることが大切です。
まずはデイキャンプから始めてみる
キャンプ初心者には、まずは日帰りで楽しめる「デイキャンプ」がおすすめです。
デイキャンプならテントを張ったり泊まったりする必要がなく、気軽にアウトドア体験ができます。
BBQをしたり、自然の中で遊んだりと、短時間でも十分に楽しめます。
準備も最小限で済むため、小さなお子さんがいる家族にもぴったりです。
レンタル用品が充実しているキャンプ場を選ぶ
初めてのキャンプでは、すべての道具をそろえるのは大変ですよね。
そんなときは、テントや調理器具などを貸してくれる「レンタルサービス付きのキャンプ場」を選びましょう。
必要な道具がそろっているので、ほぼ手ぶらで行ってもキャンプが楽しめます。
レンタル品の事前予約が必要な場合もあるので、キャンプ場の公式サイトをチェックしましょう。
キャンプの流れを事前にシミュレーションする
キャンプ当日になって「何をすればいいの?」と戸惑わないように、事前にスケジュールを考えておくのがコツです。
到着からテント設営、食事の準備、遊び時間、片づけまで、ざっくりでもイメージしておくとスムーズに行動できます。
子どもにも流れを説明しておくと、手伝ってくれたり一緒に楽しんでくれることが増えます。
家族みんなが安心して過ごせるように、少しの準備が大きな安心につながります。
家族向けキャンプの始め方で気をつけたいポイント
楽しいキャンプにするためには、安全とマナーにも気を配る必要があります。
天候を必ずチェックする
キャンプは自然の中で行うものなので、天候の影響を大きく受けます。
出発前には必ず天気予報を確認し、雨が予想される場合は無理をしない判断も大切です。
風が強い日や気温が大きく変化する日にも注意しましょう。
雨具や防寒着を用意することで、急な天候変化にも対応できます。
子どもの安全対策を徹底する
自然の中では普段と違う危険もあります。
火の取り扱いや虫刺され、川や森の近くでの行動には特に注意が必要です。
目を離さないこと、危険な場所には近づかないように事前に説明することが大切です。
子ども用の帽子や虫よけスプレー、安全靴などを準備しましょう。
騒音やゴミなどマナーを守る
キャンプ場はみんなで使う場所です。夜遅くまで騒いだり、大きな音を出したりすると、周囲の迷惑になります。
また、ゴミは必ず持ち帰るか、決められた方法で処理しましょう。
自然を楽しむためにも、「来たときよりもきれいにして帰る」が基本です。
子どもにもマナーを教えることで、社会性や思いやりの心を育てる機会にもなります。
トイレや水場の場所を事前に確認する
特に小さな子どもがいる場合、トイレの場所はとても重要です。
事前にキャンプ場のマップや案内をチェックして、快適に過ごせる区画を選ぶようにしましょう。
また、水場までの距離が近いと調理や洗い物も楽になります。
予約時に確認したり、事前にキャンプ場に問い合わせるのもおすすめです。
初めての家族向けキャンプにぴったりなおすすめキャンプ場の選び方
キャンプ場選びは、キャンプの楽しさを左右する重要なポイントです。
オートキャンプ場を選ぶと荷物運びが楽だから
オートキャンプ場とは、自分の車をテントサイトのすぐ横に停められるタイプのキャンプ場です。
荷物を車から直接降ろせるので、重たい荷物の移動がなくとても便利です。
また、車が近くにあることで、急な雨でもすぐに避難できます。
初めてのキャンプには最もおすすめのタイプです。
トイレ・シャワーなどの設備が整っているから安心できる
清潔なトイレやシャワーがあると、小さな子どもや女性にも安心です。
キャンプ場によってはウォシュレット付きのトイレや、温水シャワーがあるところもあります。
設備の整ったキャンプ場を選ぶことで、初心者でも快適に過ごせます。
予約前に施設の写真やレビューをチェックしておきましょう。
レンタルサービスがあると手ぶらでも楽しめるから
テントや寝袋、調理器具など、初めてだと何を買えばいいのか分からないものです。
そんなときは、必要な道具をレンタルできるキャンプ場を選ぶと安心です。
初期費用を抑えられるだけでなく、片づけも楽になります。
レンタルの内容や料金は事前にキャンプ場のサイトで確認しましょう。
子ども向けの遊具やアクティビティがあると飽きずに過ごせるから
長時間のキャンプで、子どもが退屈してしまうと楽しさが半減してしまいます。
遊具や自然体験プログラムが用意されているキャンプ場なら、子どもたちも飽きずに一日中楽しめます。
水遊び、虫取り、木工体験などのイベントも人気です。
家族で一緒に体験することで、思い出に残る時間になります。
口コミ評価が高い場所を選ぶと失敗しにくいから
実際に訪れた人の口コミはとても参考になります。
キャンプ場のホームページでは分からないような情報も、口コミから知ることができます。
「スタッフが親切」「トイレがきれい」「初心者でも安心」などのレビューがある場所はおすすめです。
SNSやキャンプ情報サイトもチェックしてみましょう。
全国の初心者向け!家族向けキャンプにおすすめのキャンプ場5選
ここでは、設備が整っていて初心者にも安心な、全国のおすすめファミリー向けキャンプ場を5つ紹介します。
那須高原アカルパ(栃木県)
那須高原の自然豊かな環境の中にあるキャンプ場で、川遊びや虫取りなど子どもに人気のアクティビティが充実しています。
清潔なトイレや温水シャワーが完備されており、レンタル用品も豊富なので初心者にも安心です。
ドッグランもあるので、ペット連れの家族にもおすすめです。
周辺には温泉施設も多く、キャンプと一緒に観光も楽しめます。
PICA富士西湖(山梨県)
富士五湖のひとつ「西湖」のすぐ近くにある人気の高規格キャンプ場です。
コテージやトレーラーハウスもあるため、テントが苦手な方でも気軽にキャンプを体験できます。
レンタル品が充実しており、スタッフも親切なので初心者でも不安なく過ごせます。
湖畔の風景を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
北軽井沢スウィートグラス(群馬県)
子ども向けの遊具や体験イベントが多く、「子連れキャンプ」の聖地とも言われる人気スポットです。
テントサイトだけでなく、おしゃれなキャビンやコテージもあります。
四季折々の自然を楽しめる立地で、特に秋は紅葉がとても美しいです。
スタッフによるサポートも手厚く、初心者ファミリーには特におすすめのキャンプ場です。
南乗鞍キャンプ場(岐阜県)
標高が高く、夏でも涼しく快適に過ごせるキャンプ場として人気です。
自然との距離がとても近く、星空観察や野鳥の観察も楽しめます。
場内はとても広く、静かにのんびりとした時間を過ごしたい家族にぴったりです。
トイレや水場も清潔に管理されており、安心して利用できます。
大鬼谷オートキャンプ場(広島県)
西日本屈指の人気を誇るキャンプ場で、広々とした敷地と豊富な設備が特徴です。
四季を通じてさまざまなアクティビティが体験でき、特に冬の雪中キャンプも人気です。
子ども向けの遊具や川遊び、木工体験もでき、家族みんなで楽しめます。
初心者でも快適に過ごせるように配慮された施設が整っているのが魅力です。
家族向けキャンプの始め方に必要な持ち物リスト【初心者向け】
初めてのキャンプで「何を持っていけばいいの?」と迷う方のために、必要な持ち物をわかりやすくリストアップしました。
テント・タープ
宿泊のために必須のアイテムです。初心者はワンタッチテントやポップアップテントがおすすめです。
タープは日差しや雨を防ぐために使います。日中の休憩スペースとしても活躍します。
レンタルできるキャンプ場も多いので、初めは無理に購入しなくてもOKです。
説明書を読んで、事前に組み立て練習をしておくと安心です。
寝袋・マット
夜の寒さ対策と快適な睡眠には寝袋とマットが欠かせません。
地面の冷気を遮断するために、厚めのマットやエアマットを使用しましょう。
寝袋は季節に合ったものを選ぶのがポイントです。
特に秋や春は朝晩が冷えるため、防寒対策をしっかり行いましょう。
ランタン・懐中電灯
キャンプ場の夜は思った以上に暗くなります。
テント内や食事スペースを照らすために、ランタンやLEDライトがあると便利です。
子ども用に小さな懐中電灯を持たせると安心感が高まります。
電池の予備や、充電式のバッテリーも忘れずに用意しましょう。
カセットコンロ・調理器具
BBQグリルも人気ですが、初心者には扱いやすいカセットコンロがおすすめです。
フライパン、鍋、おたまなどの基本的な調理道具も準備しましょう。
紙皿や割りばし、アルミホイルなど、消耗品も忘れずに。
片付けが簡単なメニューを選ぶと、負担が少なく楽しめます。
食材・飲み物・クーラーボックス
食材は自宅である程度カットしてから持って行くと、現地での調理が楽になります。
飲み物や調味料も忘れずに。特に水は多めに用意しましょう。
食材の保存にはクーラーボックスが必要です。保冷剤も多めに入れておきましょう。
おやつや軽食も用意しておくと、子どもが喜びます。
救急セット・常備薬
虫刺され、切り傷、発熱などに対応できるよう、救急セットを準備しておきましょう。
ばんそうこう、消毒液、体温計、解熱剤などがあると安心です。
普段から使っている常備薬があれば忘れずに持参しましょう。
子どもの体調の変化にも対応できるよう、使い慣れた薬を持っていくのがベストです。
着替え・雨具
汚れたり濡れたりすることもあるため、着替えは多めに持って行きましょう。
特に子どもは汗をかいたり、泥んこになったりする機会が多いです。
突然の雨にも対応できるよう、レインコートや折りたたみ傘も用意しておきましょう。
防寒着も1枚あると、朝晩の冷え込みに対応できます。
虫よけ・日焼け止め
自然の中では虫さされが多くなります。虫よけスプレーや虫さされの薬は必須です。
夏場は紫外線対策として日焼け止めも重要です。
肌の弱い子どもには、子ども用の低刺激タイプを選ぶと安心です。
蚊取り線香や虫よけネットなども活用しましょう。
季節別に見る家族向けキャンプの持ち物リスト
キャンプは季節ごとに持ち物が変わります。ここでは春夏秋冬の注意点と必要なアイテムを紹介します。
春は花粉対策グッズを用意する
春は暖かくキャンプに最適な季節ですが、花粉症の方にはつらい時期でもあります。
マスク、目薬、飲み薬などの花粉対策グッズを準備しておきましょう。
テント内に花粉が入らないように、入口はこまめに閉めるようにすると良いです。
風が強い日には特に注意が必要です。
夏は熱中症対策と虫よけが重要だから
夏のキャンプでは、こまめな水分補給と日差し対策が必要です。
帽子、冷感タオル、扇風機なども活用しましょう。
虫の活動も活発になるため、虫よけスプレーや蚊帳などを用意すると安心です。
暑さが厳しいときは、無理をせず木陰やタープの下で過ごしましょう。
秋は防寒グッズを忘れずに持っていく
日中は暖かくても、朝晩はかなり冷え込むのが秋の特徴です。
防寒着、ブランケット、湯たんぽなどを準備しておきましょう。
寝袋も3シーズン対応のものや、冬用の厚手のタイプを選ぶと快適です。
紅葉が美しい季節でもあるので、カメラも持参すると良い思い出になります。
冬は暖房器具と防寒着が必須だから
冬キャンプは上級者向けですが、しっかりと準備すれば楽しめます。
ストーブ、カイロ、断熱マットなどを使って寒さをしのぎましょう。
ダウンジャケットや防水ブーツも必要不可欠です。
テント内でも安全に使える暖房器具を選び、火の取り扱いには十分注意しましょう。
家族向けキャンプの始め方とおすすめキャンプ場・持ち物リストのまとめ
家族でキャンプを始めるなら、最初のハードルをできるだけ低くすることが大切です。
無理せず手軽に始めるのが長続きのコツ
いきなり本格的なキャンプに挑戦するのではなく、まずは日帰りから始めてみましょう。
キャンプを「楽しむ」ことを最優先にすれば、家族みんなが自然とアウトドアに親しめます。
無理をせず、できる範囲で楽しむ気持ちが長続きのポイントです。
特に小さな子どもがいる場合は、負担を減らす工夫が必要です。
事前準備が充実したキャンプをつくる鍵になる
成功するキャンプのカギは「事前準備」にあります。
キャンプ場の情報、天気、持ち物リストなどをしっかり確認しておきましょう。
準備が整っていれば、現地でのトラブルを減らし、より楽しむことができます。
家族全員で準備に参加するのも、キャンプの楽しみの一つです。
家族みんなで楽しめる場所と内容を選ぶのが大切
キャンプ場選びも、家族全員の希望を取り入れて行うと、より満足度の高い体験になります。
子どもが遊べる場所、親がリラックスできる環境、設備の充実などをポイントに選びましょう。
「また行きたい!」と思えるキャンプ体験を目指して、無理なく、楽しく計画を立ててみてください。
自然とふれ合う素敵な思い出が、家族の絆を深めてくれるでしょう。